〜概要〜「ふくさやか」は「農林61号」に比べ早生、稈長で倒伏に強く栽培適正に優れます。製粉適正および製麺適正が優れており、一定の需要が見込まれます。
〜留意点〜
1、近畿・中国地方には蛋白質含有率が低くなりがちな地域が多いので、そのような地域では、晩期追肥(出穂10日後)により、蛋白質だけでなく粒重も増える。
ただし蛋白質含有率が高くなりすぎると粉色が悪くなるので、蛋白質含有率約10%を目標としましょう。
2、赤さび病に弱く、うどんこ病にやや弱い。赤かび病抵抗性は農林61号と同程度の「中」である。穂発芽耐性は農林61号より弱いです。
〜主な特長〜
●小麦粉のくすみが少なく、ゆで麺の色、麺の食感(粘弾性)が優れています。
●穂数がやや少なく、また短稈で倒れにくいので、多肥栽培で増収します。
●関東から九州までの非積雪地帯向けの品種です。
●播種適期11月中旬、中国地方の標高300m地帯では10月下旬です。
〜播種量〜
播種量は全面全層播で10kg/10a程度です。
基肥は4〜5kg/10a、追肥(12月下旬〜1月下旬)は、窒素:リン酸:加里=2:0:2kg/10a
穂肥(2月下旬〜3月下旬)=4:0:4kg/10a
実肥(4月下旬〜5下旬)=4:0:4kg/10a